登場人物紹介

第2章終了時程度のネタばれを含みます。

リンズウッド伯爵未亡人 ソフィア・ポートマン

本編のヒロイン。蜂蜜色の髪、夢見るような灰色がかった青い瞳。
旧姓:エルディング。
【5年前】アトレー男爵の一人娘。母を早くに亡くし、父とは折り合いがよくない。
社交界デビュー。オルソープ公爵家の舞踏会で、ブラッドと知り合う。ハンプシャーでのハウスパーティーを通じて2人は真剣な恋に落ち、将来を約束しあう仲となる。が、父の倒産の報せを受け、ロンドンへ戻る。
その後リンズウッド伯爵に嫁ぎ、夫の死後は、伯爵家をよくまとめ、よき女主人として皆に慕われている。
ロンドン郊外出身。領地はヨークシャー州(館の名前はリンズウッド・パーク)。

フォード伯爵 ブラッドレイ・ヒューズ

通称ブラッド。本編のヒーロー。黒髪、深い青い瞳。長身。
バリー伯爵の次男に生まれる。レイモンド侯爵の孫息子。叔父と従兄の相次ぐ急死で、フォード伯爵家を継ぐ。
【5年前】ヒューズ卿と呼ばれていた彼は、ソフィアと激しい恋に落ち、身分の差を越えて結婚することを誓った。ブラッドの不在中に彼女は他の男性へ嫁いだ。
その後軍に在籍し、伯爵位を継ぐにあたって退役。

バリー伯爵 アーサー・ヒューズ

ブラッドの兄。黒髪、灰色の瞳。長身。
弟と異なり、生真面目で厳格な性格。結婚後、やや丸くなったが、慎重で礼儀正しいところは変わらない。愛妻家。
【5年前】父の事故死をうけてバリー伯爵家を継いで間もない時期だった。
バリー伯爵家のカントリーハウスは、ハンプシャーのゴールド・マナー。

バリー伯爵夫人 レベッカ・ヒューズ

アーサーの妻。明るい金髪に緑の瞳。
気さくで心優しい女性。夫との間に長男と長女がいる。ブラッドとサラにとっては頼れる義姉。女性にしては背が高い。
【5年前】ハウスパーティー時は、長男の出産直前で、自室にこもり、客の前に姿を見せなかった。

サラ・ヒューズ

バリー伯爵令嬢。アーサーとブラッドの妹。鳶色の髪に濃い青色の瞳を持つ、すらりとした細身の娘。
今回が社交界デビュー。

ウィロビー伯爵 ウィリアム・ナイトレイ

通称ウィル。アーサーとはイートン校の学友で、ヒューズ兄弟の親友。栗色の髪に茶色の瞳。兄弟とは共同で事業を行ったりと、公私共に密接な繋がりがある。
人好きのする青年伯爵。社交家として知られ、人気がある。
【5年前】婚約者の枕辺にあり、ハウスパーティーには参加しなかった。

ウェルズ大佐

リンズウッド伯爵家の隣人で、亡き伯爵の友人だった。退役軍人。気難しい。妻を亡くして以来、一人娘のアンと暮らしている。

アン・ウェルズ

ウェルズ大佐の娘。ソフィアの隣人。ソフィアとグレースにとって大切な友人。内気だが心優しい娘。赤毛。
父の希望で、ロンドンで社交シーズンを迎える。今回が社交界デビュー。

グレース・ポートマン

ソフィアの娘。黒い巻き毛、母親そっくりの灰色がかった青い瞳。
リンズウッド伯爵の死後に生まれたため、父の顔を知らない。

ウィニフレッド・ヒューイット

通称ウィニー。ソフィアの女子寄宿学校時代からの親友。没落した名家の出身で、アメリカ人実業家と結婚した。
育った環境のせいか、男性に対しては辛らつな批評家。
マホガニー色の髪、小柄。

ケヴィン・ヒューイット

アメリカ人の実業家。アメリカ東海岸では王族のような富豪一族の出身で、イギリス財政界にも着々と影響力を強めている凄腕。金髪に鳶色の瞳。
ウィニーの夫。ヒューズ兄弟やウィルとは、仕事仲間。

ポール・ハガード大尉

ウェルズ大佐の知己。現役軍人。

スタンレー子爵夫人 エミリー・ダグラス

ソフィアの父方の大叔母。世話好きで気のいい夫人。社交家で、顔が広い。
母を早くに亡くしたソフィアを可愛がっており、社交界デビューにあたっても親身に面倒を見る。甥(ソフィアの父)とは折り合いが悪く、先祖伝来の土地を手放したことを許せていない。

レイモンド侯爵

ヒューズ兄妹の祖父。一族の家長として、強大な権限を持っている。

レイモンド侯爵夫人

エミリー大叔母とは、バースの避暑仲間。

レディ・アイリーン

【5年前】グラフトン伯爵令嬢。ブラッドを慕い、ソフィアを敵視した。

トーマス・ダグラス卿

エミリー大叔母の孫。父である現・スタンレー子爵の跡継ぎ。ソフィアとは幼馴染で、兄代わり。ブラッドとは友人で、ブラッドをソフィアに紹介した

老マクレガー

バリー伯爵家に長年仕える、忠実な執事。ゴールド・マナーを取り仕切っている。

リンズウッド伯爵 ドミニク・ポートマン

ソフィアの亡夫。


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